
測定・比較するなら
IMP / Impact Management Norms
インパクト管理規範
インパクトの5次元(What・Who・How Much・Contribution・Risk)で深く分析する
概要
IMP(Impact Management Project)は、企業・投資家・政府が社会・環境インパクトを一貫した方法で測定・管理するための共通フレームワークです。2016年から2021年にかけて2,000以上の組織が参加して開発され、現在は「Impact Management Norms」として国際的に普及しています。インパクトを「What(何が変化するか)」「Who(誰に変化が起きるか)」「How Much(どれくらい変化するか)」「Contribution(自社の貢献度)」「Risk(不確実性)」の5次元で分析します。
こんな時に使う
- インパクトの「深さ」を多角的に評価したいとき
- 投資家・ステークホルダーに対してインパクトの質を説明するとき
- 自社のインパクトへの「貢献度」(他者でも同じことが起きたか)を検討するとき
- IRIS+で測定した指標を解釈・評価するフレームワークとして
活用ステップ
1
What:変化の内容を定義する
どのアウトカムが変化するか、それは重要な課題か(重要性)、ポジティブかネガティブかを整理する。
2
Who:影響を受ける人を特定する
誰に変化が起きるか、その人々はどのくらい恵まれていないかを分析する。
3
How Much:変化の規模を定量化する
何人に影響するか(規模)、どれだけ変化するか(深さ)、何年続くか(期間)を測定する。
4
Contribution:自社の貢献を評価する
自社がなくても同じ変化が起きたか(代替可能性)を問い、自社の貢献の固有性を評価する。
5
Risk:不確実性を把握する
インパクトが計画通りに実現しないリスクを特定し、モニタリング方法を設計する。
◎ メリット
- ·インパクトの量だけでなく「質」(誰にどれだけ貢献したか)を評価できる
- ·IRIS+やB Impact Assessment等の他フレームワークとの連携が設計されている
- ·投資家(インパクト投資)が使う評価基準として国際的に普及している
△ 注意点
- ·5次元すべてのデータ収集は負荷が高く、初期導入のハードルが高い
- ·特に「Contribution(貢献度)」の評価は高度な分析が必要
- ·中小企業・スタートアップには過剰仕様になる場合がある
活用事例
インパクト投資ファンドが投資先のインパクトを評価・スクリーニングするために採用
国際開発機関・政府が社会プログラムのインパクト評価に活用
大企業のサステナビリティ部門がサプライチェーンインパクトの深度分析に使用


