Impact Management Review
IRIS+
測定・比較するなら

IRIS+

アイリス・プラス

GIINが提供する600以上のインパクト指標カタログ。測定の「共通言語」を作る

概要

IRIS+は、GIIN(Global Impact Investing Network)が開発・維持するインパクト測定指標のカタログです。600以上の標準化された指標(IRIS Metrics)と、テーマ別の指標セット(Thematic Taxonomy)で構成されます。農業・教育・エネルギー・金融・ヘルスケアなど14のテーマに対応した推奨指標セットがあり、投資家・企業・NPO間でインパクトの「共通言語」を作ることを目的としています。

こんな時に使う

  • インパクト投資家やESG投資家に説明するKPIを設定するとき
  • 他の組織・企業とインパクトを比較・ベンチマークしたいとき
  • ゼロからKPI設計を始める際の参照指標として
  • GIIN基準に準拠した報告書を作成するとき

活用ステップ

1
インパクトゴールを明確にする

「何を変えたいのか」を1〜2文で定義する。これがIRIS+の指標選択の基準になる。

2
テーマを選択する

IRIS+の14テーマ(農業・教育・エネルギー等)から最も近いものを選ぶ。

3
Core Metricsを確認する

選択テーマの推奨指標セット(Core Metrics)を参照し、自社で測定可能な指標を選ぶ。

4
コアKPIを3〜5個に絞る

全指標を測ろうとしない。最重要の変化を示す3〜5個をコアKPIとして定める。

5
測定・報告サイクルを設計する

データ収集の頻度・担当者・集計方法を決め、四半期・年次レビューの仕組みを作る。

メリット

  • ·国際的に認知された標準指標のため、投資家・パートナーへの説明コストが下がる
  • ·14テーマ・600以上の指標から選べるため、ほぼ全ての事業領域に対応できる
  • ·無料で利用可能(GIINウェブサイトから参照)
  • ·IMPフレームワークやB Impact Assessmentとの連携が設計されている

注意点

  • ·指標数が多すぎて「何を選べばいいか」が難しい。初学者は絞り込みに迷う
  • ·指標の定義が英語ベースで、日本の文脈では解釈の調整が必要な場合がある
  • ·データ収集の実装(オペレーション設計)はIRIS+がカバーしない

活用事例

インパクト投資ファンドがポートフォリオ企業のKPIを統一するために採用
ヘルスケア・農業分野の社会的企業がインパクト報告書の指標として活用
企業のESG担当がサプライチェーンのインパクト測定基準として導入